[Excel]ROUND関数は指定した桁の位置で四捨五入する

Excel
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Excel(エクセル)で使用されているROUND関数について説明します。

ROUND関数とは

ROUND関数は数値を四捨五入したい時に使用します。

使用するときは第一引数で四捨五入したい数値を指定し、第二引数で四捨五入する位置を指定します。

四捨五入する位置の指定方法は以下の通りです。

  • 小数第1位を四捨五入して整数にする:[0]を指定。例)=Round(2.64575,0) 戻り値:3
  • 小数第2位を四捨五入して小数第1位まで残す:[1]を指定。例)=Round(2.64575,1) 戻り値:2.6
  • 小数第3位を四捨五入して小数第2位まで残す:[2]を指定。例)=Round(2.64575,2) 戻り値:2.65
  • 一の位で四捨五入する:[-1]を指定。例)=Round(164.5,-1) 戻り値:160
  • 十の位で四捨五入する:[-2]を指定。例)=Round(164.5,-2) 戻り値:200

小数点以下で四捨五入する時は「小数点以下第3位まで残す時は3」のように連携して理解すると良いでしょう。また、整数の四捨五入の時は「四捨五入したい桁位置をマイナスで指定」(百の位なら-3)と理解すると良いかと思われます。

ROUND関数を使用(四捨五入)したセルを元に計算する場合、元の値からずれが起きることに注意してください。

ROUNDUP関数とROUNDDOWN関数について

ROUND関数以外にもROUNDUP関数とROUNDDOWN関数があります。それぞれの関数の詳細ついては以下の通りです。

  • ROUNDUP関数:指定した桁の位置で切り上げる関数
  • ROUNDDOWN関数:指定した桁の位置で切り捨てる関数

関数の使い方はROUND関数と同じです。

小数点以下の四捨五入はExcelの機能「小数点以下の表示桁数を減らす」で代替できる

小数点以下で四捨五入する場合はExcelの機能の一つ「小数点以下の表示桁数を減らす」で代替できます。この機能を使うことでセルの書式設定(表示形式)を変えることができ、実際に記載されているセルの値は変えずに見た目のみ四捨五入された数値に変えることが可能です。

この機能を使用する際は、先に小数点以下の表示桁数を減らしたいセルを選択して、「ホーム」タブから「小数点以下の表示桁数を減らす」ボタンをクリックしてください。ボタンをクリック(選択)するごとに四捨五入する桁の位置が上がっていきます。

上記画像では、[3回選択後]欄に[165]と記載されていますが、関数の入力欄には[164.529]と記載されています。これは「セルに記載している値は[164.529]のままですが、見た目は[165]に変えていますよ。」という意味になります。

ROUND関数と異なりこの機能では元の値が変わっていないため、見た目が[165]のセルを使用して計算しても値にずれが起きません。

まとめ

小数点以下の四捨五入でROUND関数を使用している場合、計算にずれが起きる場合があることから「小数点以下の表示桁数を減らす」機能への移行を検討すると良いでしょう。複雑な関数を使用している場合、ROUND関数が減るだけでも少しシンプルになります。

ただし、値の切り上げや切り捨て、整数の四捨五入に関しては代替機能はないので、通常通りそれぞれの関数(ROUNDUP関数、ROUNDDOWN関数、ROUND関数)を使用しましょう。

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