意外とこの方法を載せている人が少ないのでまとめます。
通常通りシートを非表示にすると、再表示のリストに非表示にしたシートのリストが表示されます。この再表示のリストに非表示にしたシートを表示しないようにする方法をお伝えします。
今回は次の3つのシートを使用します。
- 表示するシート
- 非表示(再表示可)のシート
- 絶対表示したくないシート
シートの非表示
まずは皆さんが知っているシートを非表示にする方法です。
「非表示(再表示可)のシート」を右クリックして「非表示」を選択。
この場合、現在表示されているシート(今回は、「表示するシート」)を右クリックして「再表示」を選択すると、非表示になっているシートの一覧(今回は、「非表示(再表示可)のシート」)が表示されます。
そのため、非表示にしていても再表示が可能となります。
非表示にしたいシートを再表示のリストに載せない方法
では再表示のリストに非表示にしたシートを表示しないようにする方法をお伝えします。
VBEを表示する
まずは、キーボードショートカットキーで[Alt]+[F11]を入力してください。ショートカットキーを入力すると、以下のような画面が表示されます。この画面のことをVBE(Visual Basic Editor)といいます。詳細は割愛しますが、マクロ(VBA)を作成するときに使用する画面です。
(もし、Excelに開発タブが表示されている場合は「開発」タブから「Visual Basic」をクリックすると同じ動作を行います。もし、ショートカットキーが動作せず「開発タブ」がない場合、「ファイル」タブから、「オプション」を選択し、「リボンのユーザー設定」から「開発」にチェックを入れて下さい。)
VBEを開いたとき、もし左側にプロジェクトあるいはプロパティが表示されていない場合は、「表示」タブから「プロジェクト エクスプローラー」と「プロパティ ウィンドウ」を表示します。
シートの表示設定を変更する
次に、「再表示リスト」に表示したくないシート(今回は、「絶対に表示したくないシート」)を「プロジェクト」欄から選択し、左側下部の「プロパティ」欄でVisibleを「2 – xlSheetVeryHidden」を選びます。
「Visible」で「2 – xlSheetVeryHidden」を選択した瞬間に自動的に「プロジェクト」欄で別シートが選択されるため、「Visible」で「2 – xlSheetVeryHidden」が選択されていないように見えますが、もう一度、「絶対表示したくないシート」を選ぶことで、Visibleが「2 – xlSheetVeryHidden」になっていることが分かります。
↓「1 – xlSheetVisible」になっているように見えるが「プロジェクト」欄で「表示するシート」が選択されている。
↓「プロジェクト」欄で「絶対表示したくないシート」を選択すると、Visibleで「2 – xlSheetVeryHidden」になっていることが分かる。
Visibleで「2 – xlSheetVeryHidden」になっていることが確認できれば、VBE(Visual Basic Editor)の画面は閉じて大丈夫です。
Excelで任意のシートを右クリックして「再表示」を選択すると「絶対表示したくないシート」が一覧にないことが確認できます。
もし組織などでこの設定を使用する場合は、この設定を実施していることを必ず仕様等に明記してあげてください。
今回は以上となります。
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